化学科について

「化学」は、自然界や日常にある様々な現象の本質につながる学問です。なぜなら、これらの現象の多くは、原子や分子レベルでどのような性質をもっているのかや、物質がその細かい構造単位においてどのような特徴をもっていて、どのように繋がりお互いに作用しているのかを調べることによって「理解」することができるからです。また、「化学」は様々なものを原子、分子という単位から「創造」する力をもっています。実際に化学が生み出すものは、合成繊維やプラスチックなどの石油化学製品のみならず、医薬品、液晶、半導体など日常のあらゆる分野で用いられています。

「化学科」では、「化学」が自然科学の根幹であるという信念を持っています。世の中に存在する様々な現象や物質のもつ性質を深く「理解」しながら、その知識を基に今までにない物質を「創造」することで、環境・エネルギー問題の解決から、ナノテクノロジーや今までにない機能をもつ分子や材料の創成まで実現できると考えています。

化学科にある10の研究室では、それぞれで基礎化学を軸とした、ナノテクノロジー、環境・エネルギー、機能材料、分子デバイス、生命化学をはじめとする先端科学・工学の次世代を切り拓く、独自の研究が進められています。各研究室の担当教員約20名が中心となって1学年約40名の学生に対して少人数教育を行っています。